Genome and Envirome (遺伝(因)子と環境(因)子)

Genome and Envirome (遺伝因子と環境因子)

わたしたちは、個人の生活に密接にかかわっていき、その遺伝子と環境因子について、明らかにしていくことで、自身を知ることができ、よい選択をできるような社会づくりに貢献したいと考えています。

遺伝(因)子と環境(因)子の関係には下記の図のような関係があります。遺伝子は生命の設計図であり、成長や代謝に合わせて、身体の基本の構造をコントロールするものとなっています。

一方、環境子は、後天的な因子であり、まさに生きていく中での経験で蓄積されていくものです。遺伝情報により環境との相互作用の積み重ねが起こり、それが現在の身体を構築していると言えます。

Genome  and  Envirome build up our Life (Phenome)

Genome(遺伝因子:遺伝子)とは

遺伝子には祖先より代々少しずつ、時にはドラスティックに変化し続けてきた生命の設計図の情報が記載されています。

Genomeという言葉は遺伝子:Geneの総体:Omeという意味合いで作られたとされています。

全ての遺伝情報がGenome:遺伝子という言葉として使われていますが、Gene:遺伝子としても使われています。日本語において言葉の定義があいまいです。

ここでは、遺伝的素因子情報として、因子の総体という意味をこめて遺伝子という言葉を使っています。

Envirome(環境因子:環境子)とは

Enviromeという言葉について聴きなじみが無い方も多いと思います。

Enviromeとは環境因子の総体であり、Genome (遺伝子) に働きかけて、今の生体の状態即ちPhenome (表現形質)を作り上げるものと定義されています。

Enviromeは、物理的に様々な階層に分けられ、それは生命に影響を与えるシステム構成単位として20以上の構成に分けることができます。また社会環境としては、「文化的要因」、「空間的・力学的要因」、「物質的要因(生理的要因と生物学的要因)」のように分けることができます。(人間の場合)

生命に影響を与えるシステム構成単位

0.素粒子 (Particle)

1.元素 (Element)

2.分子 (Molecule)

3.核酸 (Nucleotides) ←  3.1G*2 DNAs, RNA etc…

4.遺伝子 (Genome) ← 21,787 身体の設計図(生命の傾向を予測可能)

5.たんぱく質 (Proteome) ← 約100,000個 (アミノ酸コドン20種類)

6.染色体 (Chromosome) ← 22+X and 22+(X or Y) 計 46本

7.細胞 (Cell) ← 約60兆個?(体重ベース)

8.組織 (Tissue)

9.器官 (Organ) ←胃、肺、心臓、耳、脳、子宮、血管、骨等

10.器官系 (Organ System) ←循環器系、消化器系、神経系、呼吸器系、免疫系、内分泌器系等

11.身体全体 (The whole body)

12.家族 (Family)

13.コミュニティー (Community)

14.地域 (Region)

15.国家 (State)

16.多国家地域(Multi-State Region)

(アジア、ヨーロッパ、オセアニア、北アメリカ、南アメリカ… : Asia, Europe, Oceania, North America, South America …) )

17. 全世界(Worldwide)

18.太陽系 (Solar System)

19.銀河 (Galaxy)

20.銀河系(Galaxy System)

21.・・・・・・・

文化的要因

1.食生活

2.言語

3.家族関係

4.教育

5.ライフサイクル

6.音楽

7.伝統知識(伝統医療等)

8.伝統文化

9.宗教

10.その他

物質的要因(生理的要因と生物学的要因)

1.薬

環境因子としての薬(薬剤師の視点)

2.食

環境因子としての食(薬剤師の視点)
環境因子としての食(管理栄養士の視点)

3.栄養成分

4.ミネラル

5.大気構成物質

6.水

7.微生物

8.ウィルス

9.共生生物

10.寄生生物

11.その他

空間的・力学的要因

1.光

2.放射線

3.重力

4.大気圧

5.湿気

6.温度

7.天候

8.浸透圧

9.電磁波

10.その他

Enviromeについての理解を深めるために

Enviromeを考察するに当たり、まったく同じ遺伝子を持つ双子の例を取り上げてみます。

双子は例え同じ遺伝子を持っていても育った環境により個性や見た目が変わってきます。

どの生物でもこれは言えますが、特に人間の様な進化を重ねてきた生物は育った環境(家庭環境、教育、食べたもの、すってきた空気、運動の有無等々)の影響がとても大きく、

例え遺伝子という身体の設計図が同じであっても違う形質を取っていきます。

即ち、Envirome (環境(因)子)とは、私達人間の様な生き物にとって、

設計図であるGenome (遺伝(因)子)に働きかけ、Phenome (発現系(つまり現在の生体状態))を作り出すものして先ほどの定義を言い換えることも出来ます。

Envirome(環境因子)の構成要素分類

Envirome (環境(因)子)を物理的要因に大別すると、Time (時間) 、Space (空間)、 Force (力)、及びそれらのRelationships (関連性(相関))、Information (情報) 等(一部共通要素も含まれまた他にも見つかって無い因子があるかもしれません)に属するステータスによって、

物質である生体に働きかけを行っていることが分かってきます。

例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは生きていくのに適切な栄養さえ提供されれば、Genome (遺伝(因)子)により決定されるものが殆どですが、いったん生まれ出でて成長しはじめた生体はEnvirome (環境(因)子)により大幅に刻々と変化を遂げていきます。

物質システムとしての生物

このように生物という物理的作用を受ける物質によりシステム的構造をかたち作っている、私達人間において、

Genomeは先天的にEnviromeは後天的に形作るものです。

つまり、

Genome (遺伝子) + Envirome (環境(因)子) = Phenome (発現系)

という基本式を作ることが可能です。

(実際はVirusや紫外線の様にEnviromeが直接遺伝子を変化させてしまう例もあり、もう少しこの式は複雑です。)

Genome  and  Envirome build up our Life (Phenome)

会社案内へ戻る