IDENCHデバイス開発プロジェクトスタート

IDENCH

IDENCHデバイス

わたしたちは、IDENCHプロジェクトの一環として、遺伝子領域に関するデバイスの開発をスタートしました。
IDENCHデバイスでは、IoT技術を用い、遺伝情報をはじめとした情報を一般の方でも身近に利用できるような画期的な試みです。

個人の遺伝情報は1枚のCDに収まる程度のコンパクトな情報です。これをわかりやすく利用できる仕組みを現在開発中です。
併せて大手企業との共同開発プログラムも進行中で近日中にリリース予定です。

IDENCHプロジェクトで実現できる未来

わたしたちは生命の設計図である遺伝子をより身近に感じ、疾病管理や健康管理だけでなく、遺伝子を通して自分を知り得られるさまざまなメリットを拡大していきたいと考えています。

同時に環境因子としてさまざまな因子を整理し、理解していけるような仕組みを作っていきます。

このプロジェクトを通しENVIROMEは人類・生命の進化に貢献していきます。

Envirome,Genome,Phenome Database – Diabates G:MTNR1B

Envirome,Genome,Phenome Database G:MTNR1B

Envirome,Genome,Phenome Database(環境子,遺伝子,現象子データベース)

環境子・遺伝子リスト(糖尿病)

#E10-14>11q14.3(G-006)

#E10-14>11q14.3
Diabates Related Factor:G-006
糖尿病関連遺伝子>6
HGNC Approved Gene Symbol:MTNR1B
MELATONIN RECEPTOR 1B; MTNR1B
Cytogenetic Location : 11q21-q22
Genomic coordinates (GRCh37): 11; NC_000011.9 (92702789..92715948)
Phenotype: 613233 = Fasting plasma glucose level QTL 3

MTNR1B:MELATONIN RECEPTOR 1B

MTNR1Bは、脳の松果体から分泌されるメラトニン受容体であるメラトニンレセプター1Bをコードしている。MTNR1BのmRNAは、ランゲルハンス島で発現し、ラ島β細胞の発現を制限する。メラトニンレセプター発現が上昇することで、β細胞の働きが阻害される。(1)β細胞によるインスリン分泌は、メラトニンにより阻害される。メラトニンは、インスリン分泌を抑制し、β細胞にサーカディアンリズムの情報伝達を阻害するホルモンである。サーカディアンリズムは、代謝機構を調整しており、不相応なサーカディアンリズムは代謝障害を助長する。(2)

MTNR1BのSNP(rs10830963)はTCF7L2のSNP(rs7903146,rs12255372)とその他6種類のSNPと共に妊娠糖尿病と相関している。(3)また、MTNR1BのSNP(rs10830963) は、空腹時のグルコース濃度を上昇させる。この SNPがCアリルではなくG アリルを持つ人は、インスリン分泌が阻害され、インスリン感受性が大幅に低下することに関与する。2型糖尿病患者でMTNR1Bが過剰に発現していることから、MTNR1Bの過剰発現は、2型糖尿病発症リスクを上昇させる。(1)

参考文献
(1)Valeriya Lyssenko  et al. A common variant in the melatonin receptor gene (MTNR1B) is associated with increased risk of future type 2 diabetes and impaired early insulin secretion Nat Genet. 2009 January; 41(1): 82–88.
(2)Nagorny C at al, Tired of diabetes genetics? Circadian rhythms and diabetes: the MTNR1B story? Curr Diab Rep. 2012 Dec;12(6):667-72.
(3)Peschke E et al, New evidence for a role of melatonin in glucose regulation. Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 2010 Oct;24(5):829-41.

更新日2013/10/24
著者:N.Oginome
編集者:T.Maruyama

Envirome-Genome Analysis Sheet (環境・遺伝情報家系図解析表:環遺家系表)

Envirome-Genome Analysis Sheet (環境・遺伝情報家系図解析表:環遺家系表)

家系図はさまざまな情報を適切に記すのに有用な役割をしています。
ENVIROMEでは、個人と家族の健康に対するリスクの洗い出しを行い、俯瞰し個人を理解するために、環境・遺伝情報家系図解析表疾病の予測や改善に用いています。
遺伝情報を理解する専門医療機関、大学系医療機関などで最近、この環境・遺伝情報家系図解析表(通称:環遺家系表)を用い、個人の理解を推し進め患者様個人だけでなく、
チーム医療として多くの方々との連携による疾病可能性とその対策の理解につなげていただいております。
131002EnviromeGenomePhenomeSheetM
Envirome-Genome Analysis Sheet(男性用)
131002EnviromeGenomePhenomeSheet
Envirome-Genome Analysis Sheet(女性用)
導入機関は増えつづけております。また、遺伝因子情報、環境因子情報、フェノタイプ(現在の身体)情報のITによるデータベース化も現在進めております。ご協力いただる医療機関やIT機関様を募集しております。

臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラー、遺伝理解に取り組む医師、歯科医師の方へ

Envirome-Genome Analysis Sheetは健康利用の医療における遺伝の専門家、もしくは遺伝子情報と環境子情報の理解に取り組む医師、歯科医師へは無料で提供させていただいております。
このシートと今後のデータベースの利用を希望される上記該当の方は、下記のフォームに医療機関名と医療従事者であること若しくは遺伝関係認定証番号等を記入し、ご連絡ください。
機関及び医療者の確認を行った後、貴機関のフォーマットを作成し、お送りいたします。

※医師の方や遺伝情報に関するアップデートが少ない方には、遺伝因子環境因子相関理解認定者(Genome Envirome Relation Understanding Authorization : GERUA)の受講をお勧めします。

鍼灸師、柔術整復師、ケアマネージャ等医療関係者の方へ

Envirome-Genome Analysis Sheet(環境・遺伝情報家系図解析表:環遺家系表)の導入により、患者様の理解を増し、よい医療構築を行う機関が増えてきています。遺伝情報の理解を深めるため、GERUAコースを受講していただき認定機関に対し、上記シートを利用いただいています。
解析表記入利用のためにGERUAコースを受講していただくことで、遺伝因子環境因子相関理解認定者(Genome Envirome Relation Understanding Authorization : GERUA)の認定を付与させていただきます。
これにより、遺伝情報に基づく、個別差を見越したケアの提供が行えるようになります。
受講希望者の方は、遺伝因子環境因子相関理解認定者(Genome Envirome Relation Understanding Authorization : GERUA)講習希望として、ご連絡ください。

医療機関の遺伝情報の適切利用のニーズの高まりと利用機関の増加

現在このフォーマットを利用している機関は大学機関や主要病院、クリニック等において現在増え続けています。(遺伝専門家個人の利用も増えてきています。)

解析表記入利用と関するセミナも開催しております。

Envirome-Genome Analysis Sheet希望機関、希望者記入欄

ENVIROMEでは、機関の健康を基盤とした継続的発展に関するご相談を受け付けております。
気軽にご連絡下さい。追ってこちらからご返信致します。

お名前 (必須):Your Name (*)

ご所属の機関 (任意):Your institution

ご所属の機関の種類 (必須):Category of Your institution
医療関連機関:Medical institutionsヘルスケア産業機関:Health care industry organizationsライフプランニング関連機関:Life Planning industry organizationsその他:Others

メールアドレス (必須):Mail Address (*)

希望するサービスコンテンツ:Service Contents

ご相談内容等(相談に関する概要等あればご記入下さい)

ご連絡先①

ご連絡先②

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ご記入いただきありがとうございます。

また、次世代健康基盤ヴィジョンアライアンス:Health Based Vision Alliance(HBVA)参加のご相談もお受けしております。
HBVAの詳細は→次世代健康基盤ヴィジョンアライアンス(HBVA)
※次世代健康基盤ヴィジョンアライアンスとは、健康長寿をベースとした社会づくりに協力するこ公的機関、法人、個人の集合体です。
次世代に向けて健康で明るい持続可能成長ができる社会を構築するための企業間ミーティングや経営協力などを推進しております。
こちらに関するお問い合わせは別途、メール(sld(at)envirome.com)もしくはコンタクトフォームにより、HBVA参加希望として、お問い合わせください。
年2回の次世代健康産業に関する会員会合、交流会などを行っています。

お問い合わせいただきましたお客様の情報は個人情報保護法のもと弊社が責任をもち管理させていただきます。

EGPDB Envirome Genome Phenome Database Project

EGPDB Envirome Genome Phenome Database Project

Envirome Genome Phenome Database Project
環境子と遺伝子と身体事象に関する包括的データベース構築プロジェクト

Envirome,Genome,Phenome Database Projectとは

疾病や身体事象:Phenomeに関する環境子(環境因子):Envirome,遺伝子(遺伝因子):Genomeを整理し、
網羅的に身体状況と遺伝や環境の関係を表すプロジェクトです。

対象疾病と身体事象

あらゆる疾患を遺伝子と環境子※の観点から、整理しその相関を示していきます。

糖尿病

糖尿病>ICD:E-10-14

悪性新生物(がん)

悪性新生物(がん)>ICD:C-0-9,D-0

心臓病(心臓疾患)

心臓病(心臓疾患)

脳卒中(脳血管疾患)

脳卒中(脳血管疾患)

精神疾患

精神疾患

膠原病

関節リウマチ (rheumatoid arthritis; RA)
全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus; SLE)
強皮症 (Scleroderma)
皮膚筋炎 (dermatomyositis complex; DM) / 多発性筋炎 (polymyositis; PM)
結節性多発性動脈炎 (polyarteritis nodosa; PN)

代謝内分泌疾患

糖尿病>ICD:E-10-14

遺伝因子優勢疾患(遺伝性疾患)

遺伝性疾患

各種の疾患

各種の疾患

ENVIROMEでは、一般の方にも遺伝子の多様性を理解していただき、身体を作る遺伝子が多因子として、環境子とのかかわりにより疾病を起こしていることを理解していただくことで、
その多因子に対する対策方法を実践していただき、よりよい健康に寄与したいと考えています。

※環境子とは:
ENVIROME株式会社環境子遺伝子研究所所長 丸山智久氏が提唱する身体事象に対しての環境を因子化するという考えに基づいた、環境の総体です。
遺伝情報に対するインプット情報としての環境をより分かりやすく示す目的に因子化を行っています。

Envirome,Genome,Phenome Database – Diabates G:CDKN2A

Envirome,Genome,Phenome Database G:CDKN2A

Envirome,Genome,Phenome Database(環境子,遺伝子,現象子データベース)

環境子・遺伝子リスト(糖尿病)

#E10-14>9p21.3(G-004)

#E10-14>9p21.3
Diabates Related Factor:G-004
糖尿病関連遺伝子>4
OMIM:600160
CYCLIN-DEPENDENT KINASE INHIBITOR 2A; CDKN2A
gene location 9:21,967,750 – 21,994,489
Phenotype:
155755=Melanoma and neural system tumor syndrome
606719=Pancreatic cancer/melanoma syndrome
155601={Melanoma, cutaneous malignant, 2}

CDKN2A:CYCLIN-DEPENDENT KINASE INHIBITOR 2A

CDKN2Aは細胞周期抑制遺伝子であり、膵臓ランゲルハンス島β細胞の増殖や維持に関係する遺伝子であると考えられている。CDKN2Aは、CDK4キナーゼ抑制遺伝子としての機能を持つアイソザイムや、癌抑制遺伝子であるp53の安定剤として作用するARFタンパクをコードしている。CDKN2Aはp53の安定剤として作用するARFタンパクをコードすることで、細胞周期G1期の制御に関与する。また、CDKN2Aはサプレッサー遺伝子として知られており、癌の発生や転移を抑制している。(1)
CDKN2AのSNP(rs10811661)は、膵臓ランゲルハンス島β細胞の機能障害に関与しており、インスリン分泌におけるrs10811661の影響を決定しているのは、血糖である。(2)
また、β細胞の増殖は若年期において、リノール酸やパルミチン酸を含むFFAによって抑制される。FFAは、細胞周期抑制遺伝子であるCDKN2Aやp18を通じてβ細胞の増殖を抑制する。CDKN2Aの発現は年齢によって異なり、若年期におけるCDKN2Aの発現は、2型糖尿病発症リスクとなることが考えられる。(3)(4)

参考文献
(1)Kovacs,E et al. Dual coding in alternative reading frames correlates with intrinsic
protein disorder Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 107 (12), 5429-5434 (2010)
(2)Martin Heni et al. Glycemia Determines the Effect of Type 2 Diabetes Risk Genes on Insulin Secretion Diabetes. 2010 December; 59(12): 3247–3252.
(3)Jordan Pascoe et al. Free Fatty Acids Block Glucose-Induced β-Cell Proliferation in Mice by Inducing Cell Cycle Inhibitors p16 and p18 Diabetes. 2012 March; 61(3): 632–641.
(4)Taneera J et al. Expression profiling of cell cycle genes in human pancreatic islets with and without type 2 diabetes. 2013 Aug 15;375(1-2):35-42. doi: 10.1016/j.mce.2013.05.003. Epub 2013 May 22.

更新日2013/09/26
著者:N.Oginome
編集者:T.Maruyama

Envirome,Genome,Phenome Database – Diabates G:SLC30A8

Envirome,Genome,Phenome Database G:SLC30A8

Envirome,Genome,Phenome Database(環境子,遺伝子,現象子データベース)

環境子・遺伝子リスト(糖尿病)

#E10-14>8q24.11(G-005)

#E10-14>8q24.11
Diabates Related Factor:G-005
糖尿病関連遺伝子>5
HGNC Approved Gene Symbol:SLC30A8
SOLUTE CARRIER FAMILY 30 (ZINC TRANSPORTER), MEMBER 8; SLC30A8
Cytogenetic Location : 8q24.11
Genomic coordinates (GRCh37): 8:117,962,511 – 118,188,952
Phenotype: 125853 = Diabetes mellitus, noninsulin-dependent, susceptibility to

SLC30A8:SOLUTE CARRIER FAMILY 30 (ZINC TRANSPORTER), MEMBER 8

SLC30A8は、亜鉛トランスポーターZnT8をコードし、膵臓ランゲルハンス島β細胞に特異的に発現するアイソザイムで顆粒膜や細胞膜に存在する。SLC30A8の発現は、亜鉛、脂質、グルコース量に呼応する。SLC30A8発現量の変化はインスリン分泌と関連がある。SLC30A8発現の減少は、亜鉛が減少することに加え、脂肪毒性が生じることで生じ、GSISを減少させる原因となる。しかし、SLC30A8の過剰発現は、テトラキス(2-ピリジンメチル)エチレンジアミンやパルミチン酸により引き起こされるGSIS減少を阻害する。(1)さらに、SLC30A8をノックダウンすると、インスリン分泌低下し、耐糖異常が生じる。(2)
SLC30A8のSNPであるrs13266634はPTDM感受性と相関を示す。ZnT8 325に発現するアミノ酸の種類が、CsA感受性を決定する。ZnT8 325がTrpの場合、CsAによるインスリン分泌抑制を阻害し、Argの場合は阻害しない。(3)そして、ZnT8のArg325Trp多型のホモ接合は、インスリン分泌第一相を減少させることで、β細胞の機能障害の原因となる。したがって、ZnT8のArg325Trp多型のホモ接合は、2型糖尿病発症の原因となることが考えられる。(4)

参考文献
(1) Lefebvre B et al. Regulation and functional effects of ZNT8 in human pancreatic islets. J Endocrinol. 2012 Aug;214(2):225-32.
(2) Fu Y et al. Down-regulation of ZnT8 expression in INS-1 rat pancreatic beta cells reduces insulin content and glucose-inducible insulin secretion. PLoS One. 2009 May 25;4(5):e5679.
(3) Kim I et al. A low-risk ZnT-8 allele (W325) for post-transplantation diabetes mellitus is protective against cyclosporin A-induced impairment of insulin secretion. Pharmacogenomics J. 2011 Jun;11(3):191-8.
(4) Boesgaard TW et al. The common SLC30A8 Arg325Trp variant is associated with reduced first-phase insulin release in 846 non-diabetic offspring of type 2 diabetes patients–the EUGENE2 study. Diabetologia. 2008 May;51(5):816-20.

更新日2013/09/26
著者:N.Oginome
編集者:T.Maruyama

戦略的パートナーシップ – (社会保険労務士) : Envirome Professional Alliance (EPA) – Certified Social Insurance and Labor Consultant.

戦略的パートナーシップ – 社会保険労務士
Envirome Professional Alliance (EPA) – Certified Social Insurance and Labor Consultant

エンヴィロームでは、クライアントのニーズに最大限に対応するために、労務関係の整備や、新規事業等含めた公的資金の獲得に向け、社会保険労務士(社労士)と提携し企業のお手伝いを行っています。
こちらのページでは、提携社労士のリストおよび提携社労士の紹介をいたしております。
法人の方の相談はこちらのページからご連絡ください。

提携社会保険労務士リスト

首都圏を中心に社会保険労務士と提携を行っております。
提携社会保険労務士の数は以下になります。(2013年9月1日現在)

東京都

7名

神奈川県

2名

埼玉県

2名

千葉県

1名

提携社会保険労務士紹介

提携の社会保険労務士の紹介を致します。
さまざまな領域に強い社会保険労務士の方と地域の良さを最大限に生かせるよう連携しております。

岡野社会保険労務士事務所(埼玉県提携社労士)

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岡野努代表からのメッセージ

人と企業がグングン伸びる!
そんな仕組み創りに貢献します!
社労士は、労務管理、保険、年金の専門家です!
助成金活用もお任せください!

ウェブサイト

岡野社会保険労務士事務所
http://www12.plala.or.jp/okano-sharoushi/index.html
熱血社労士・岡野 努のブログ
http://ameblo.jp/okano-sharoushi-tokigawa/

得意とする領域

労務管理コンサルティングおよび助成金獲得

サポート対象助成金(平成25年9月現在)

【雇用関係】
雇用調整助成金
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html
キャリアアップ助成金
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
キャリア形成促進助成金
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/d01-1.html

【創業・事業促進系】
第3回創業補助金公募
http://www.smrj.go.jp/utility/offer/075939.html

創業や雇用関連の助成金獲得に向け、ぜひお問い合わせください。
エンヴィロームが岡野社会保険労務士事務所をはじめとした提携社労士と連携し事業の継続発展に向けたサポートを致します。

環境因子としての薬 (Envirome: Medicine)

環境因子としての薬 (Envirome: Medicine)

薬剤師の視点で環境因子(要因)と薬について述べます。
まず、薬とは何かについて、薬の作用と副作用、環境要因そして遺伝要因と薬について述べます。
季節の例や医薬品の実際の例などを記載させていただきました。環境因子としての薬について、理解の一助として下さい。

薬とは?

日本においてはどれが薬でどういうものか?ということは薬事法というもので決められています。法律では「医薬品」といいます。

薬事法第二条を読んでみましょう。

この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。
一 日本薬局方に収められている物
二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品(以下「機械器具等」という。)でないもの(医薬部外品を除く。)
三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)

これを読んでみると、身体の構造や機能に影響を及ぼし、病気の診断、治療、予防に使われるということがわかります。
この医薬品に含まれている身体の構造や機能に影響を及ぼす成分を有効成分と呼びます。
有効成分を単に薬とよぶことがあります。以下の「薬」は有効成分の意味で使います。

それでは、薬はどのような成分なのでしょうか。薬は身体の構成成分を似せて作られています。身体の構成成分そのままのものもあります。そして、その薬は身体の中に吸収されて、身体の構成成分のかわりに働きます。あるいは身体の構成成分とはやっぱり違うので、本当の身体の構成成分が働かないようにブロックしてしまいます。働くのか、働かないようにブロックするのかは薬の化学的構造次第です。

薬の作用と副作用

身体の構成成分を似せて作られている、あるいは身体の構成成分そのままというのが薬でした。薬が身体の構成成分のかわりに働くのか、働かないようにブロックするのか。
わたしたち期待通りに働くことを作用とよび、期待通りに働かないことを副作用とよびます。わたしたちがどういう期待をするか?ということで作用であったり副作用であったりします。
コデインリン酸塩という薬を例にとります。この薬はオピオイドμ受容体の働きを促進します。
μ受容体の働きを促進すると身体の中で色々な事が起こります。
咳中枢への知覚入力を抑制する働きがあります。結果、咳が止まります。
また、腸での蠕動運動を止めるという働きがあります。結果、下痢が止まります。
知覚神経への知覚入力を抑制する働きがあります。結果、痛みが止まります。
延髄の呼吸中枢を直接止める働きがあります。結果、呼吸が止まります。

もし、期待する効果が咳止めならば、腸での蠕動運動が止まって便秘になったり、呼吸が止まったりすることは期待していません。便秘と、呼吸が止まることは副作用といいます。
もし期待する効果が下痢止めならば、咳が止まったり、呼吸が止まったりすることは期待していません。なので、これらは副作用とよびます。

薬自体の毒性もあります。身体の構成成分を似せて作られているものは、もともと存在していないものです。その薬自体が臓器を傷つけることがあります。臓器を傷つけることは期待している作用ではないので副作用とよびます。

環境因子と薬~季節例:冬の皮膚症状の薬~

日本の冬はシベリア気団(寒冷・乾燥の性質をもつ)が大きく発達するので、気温が低くなります。大陸からの偏西風が強く吹きます。日本海側は雨か雪、太平洋側は乾燥した晴天が続きます。
ここでは東京の話をします。東京は太平洋側なので、気温が低く、湿度が低い状態が続きます。
気温が低く、湿度が低い状態は、皮膚がかさついたり荒れたりしやすくなります。

皮膚の最も外側に角層よばれる部分があります。これは外界から異物が体内に侵入するのを防ぐのと同時に、体にとって必要な水分や体液、タンパク質などが漏れないようにする大事な役割があります。角層は硬くなった細胞が何層も重なってできています。そのすき間は細胞や毛穴から分泌された脂質という油分が層状にになって満たしています。脂質は角層の細胞から水分が抜け出るのを防ぐ役割を果たしているのです。
この脂質が足りなくなって細胞から水分が逃げてしまうと、肌がかさつき、荒れやすくなります。気温が低い状態では分泌される脂質が減るためです。また、湿度が低い状態では角層の細胞から水分が逃げやすくなります。
脂質が足りなく、水分が逃げてしまった角層は、外界から異物が侵入しやすい状態になります。異物が侵入すると、炎症がおこり、かゆみが起こります。

かゆみが強い時はステロイド薬を使います。
ステロイドは炎症を抑える効果が高く、皮膚に対する刺激が少ないので使いやすいです。
かゆみが強い部分が広範囲になると、受診するようにします。副作用が出やすくなるためです。主な副作用は、薬を塗っている場所が感染しやすくなること、全身作用が出てしまうことです。よく見られる全身作用には、満月様顔貌、皮膚委縮、月経異常、消化器障害があります。
医科向けでは、クロベタゾールプロピオン酸エステル、ジフルプレドナート、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルなどを使います。
市販では、ベタメタゾン吉草酸エステル、フルオシノロンアセトニド、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなどを使います。

合わせて保湿剤を使うようにします。
保湿剤は皮膚に必要な水分と油分を補うものです。

医科向けではヘパリン類似物質軟膏がよくつかわれます。水分を保持する効果があり、皮膚の血流を増やす効果があります。出血しやすくなるので傷口には使えませんが、刺激がなく使いやすいものです。

市販でなじみがあるのが、尿素配合製剤です。
尿素は水分を保持する効果と、角質を溶かす効果を合わせ持っています。皮膚の固い場所を柔らかくするために使います。皮膚の刺激感があるので、皮膚の薄い場所には使えません。
市販の尿素配合製剤は基材の固さ、柔らかさだけでも多種あります。さらにかゆみ止め成分を配合することができるので、各メーカーいろいろな種類があります。

保湿剤は医薬品だけでなく医薬部外品や化粧品の分野でも多く出ています。
その一つがセラミド配合剤です。
セラミドは角層に含まれている脂質成分で、角層細胞同士をつなぎとめる働きがあります。セラミドがある事で、内側からの水分の蒸発を防ぐとともに、外側から異物が混入しないようにバリアができています。セラミドを外から補うことで保湿効果が期待できます。
セラミドローションを下塗りして、症状の強いところにステロイドを塗るという治療をしている患者さんにも出会っています。
また、リピジュア(R)を配合された保湿剤もあります。リピジュア(R)とは細胞膜のリン脂質の成分をモデルに開発された成分です。ヒアルロン酸の2倍の保湿力があるといわれています。

環境要因と薬~季節例:夏の症状の薬~

日本の夏は太平洋高気圧(温暖・湿潤の性質をもつ)がはりだし、気温が高く、湿度が高い状態が続きます。蒸し暑い季節です。
気温が高く、湿度が高い状態は水虫菌(真菌)にとって繁殖しやすくなります。
一般に20~40度、60%以上の湿度を好みます。
水虫菌はケラチンを食べて生きているので、ケラチンが多くある場所、ヒトの皮膚の中でも足の皮膚に住みついてしまいます。

水虫の治療ですが、水虫菌に効く薬を使います。市販で効果の高い薬が出ていますので、まじめに塗れば治ります。症状が消えてからも塗る必要があるので、塗り忘れしやすくなります。

一方、細菌は一般に35度前後で繁殖しやすくなります。湿度はほぼ100%必要です。
なので、水虫のような感染の仕方はないのです。
ところが、ヒトは気温が高く湿度が高い状態で、汗をかきます。
このため、湿度100%の状態を作る事ができます。
細菌繁殖に必要な栄養は汗の成分と皮膚のアカを利用します。汗の成分は塩化ナトリウムが約0.6%、その他ごく微量の尿素や塩素、カルシウム、マグネシウム、乳酸などのミネラルで構成されています。
汗をかいていい水分環境があること、汗の成分と皮膚のアカという栄養があること。
細菌発育3条件(温度・水分・栄養)をすべて満たしています。

少しの傷でも細菌が入り込めば、あっという間に繁殖します。とびひという症状です。
細菌が繁殖した食べ物を食べれば食中毒になります。下痢や発熱という症状がでます。

細菌感染の治療ですが、細菌に対応した抗生物質を処方してもらうことと、対症療法を行います。

大量に汗をかくことで、汗腺がつまる症状があせもです。
汗腺がつまって炎症がおこるとかゆみが起こります。

あせもには、酸化亜鉛軟膏を使います。酸化亜鉛には収斂作用と抗炎症作用があります。また、皮膚の保護、滲出液の吸収性がありますので、皮膚がべとつく場所に使うと、さらっとします。症状に応じてステロイド軟膏を使います。
そして、虫たちもこの温度と湿度は活動的になります。
虫さされは夏の症状では代表的なものです。この虫の中で代表的なものが蚊です。蚊は産卵のためにヒトの血液を栄養としています。ヒトの血液を採取するために刺します。刺した時に蚊の成分が混じりあい、炎症が起きるのです。
炎症の度合いに応じて抗ヒスタミン薬だけですむ場合と、ステロイド薬が必要な場合があります。抗ヒスタミン薬だけですむ場合が多いです。

遺伝子と環境子:薬の相互作用の例~家族性高コレステロール血症(FH)~

ここではLDLに代表される、薬との相互作用の例を記します。

LDLとは: low-density lipoprotein

LDLとはLow-Density Lipoproteinの略語です。LDLコレステロールなどという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
日本語でLow-Density Lipoproteinは低比重リポたんぱく質と翻訳されます。これは血清におけるリポたんぱくの主要分画の一つで、肝臓で作られたコレステロールを血液を流れることで運ぶ働きを持っているものです。

LDLは血中をめぐり、末梢組織にコレステロールを届けるという役割があります。
末梢組織でLDLを取り込むために必要なのが、LDL受容体というものです。
LDL受容体が遺伝子変異を起こしLDLの機能が落ちてしまうと、血中にLDLが多くなります。血中のLDLが多くなると、動脈硬化が起こりやすくなり、それに伴って心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気にかかるリスクが高くなります。

LDL受容体遺伝子のうち、片方だけ異常がある場合をヘテロ接合体、2つとも異常がある場合をホモ接合体と呼びます。これは優性遺伝をとり、片方でも異常遺伝子があれば、LDL受容体の働きが落ちてしまいます。知人の薬剤師は家族性高コレステロール血症(ヘテロ接合体)であり、その母親が高コレステロール血症、父親は健常人です。

LDL受容体が多くあるのが肝臓で、そこでLDLが取り込まれて代謝されます。ヘテロ接合体患者は健常人の約50%に低下しています。そして、ホモ接合体患者は健常人の10%に低下しています。

LDL受容体の遺伝子変異は1000以上あることが確認されています。
そして、確定診断のために遺伝子検査として調べているのがこれです。
・LDLレセプター遺伝子変異C317S
・LDLレセプター遺伝子変異1847T-C
・LDLレセプター遺伝子変異P664L
・LDLレセプター遺伝子変異K790X
・LDLレセプター遺伝子変異E119K
・LDLレセプター遺伝子変異L547L

遺伝子検査をしなくても簡易的に診断をつけることがあります。
・二親等以内に家族性高コレステロール血症患者がいる。
・未治療時のLDL値が180mg/dL以上ある。
この2点が両方当てはまれば家族性高コレステロール血症と診断されます。

ホモ接合体患者は難病指定されておりますので、早期に治療が必要です。
薬物治療はもちろん、血中のLDLを血漿交換(LDLアフェレーシスという)により物理的に除去する治療もやります。

ヘテロ接合体患者は積極的に薬物治療をします。
運動して、食事も気をつけて、というのを待たずに開始です。もちろん、運動と食事も必須です。
薬物治療はHMG還元酵素阻害薬を使います。この薬はコレステロール合成を抑えるものです。
・プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン
・アトルバスタチン、ピバスタチン、ロスバスタチン
後半3つはストロングスタチンと呼ばれる薬で、強力にLDLを下げる作用があります。薬物代謝酵素による影響、薬による肝障害の影響などを判断して選びます。
小腸でのコレステロール吸収を選択的に阻害する薬として、エゼチミブがあります。
エゼチミブをストロングスタチンと併用することで、難治例に効果があるといわれています。

文:KK (薬剤師)
編集:TM

サービスに関する報酬賃金算出根拠 : Service Fee

円換算ENVIROME報酬賃金算出方式

ENVIROMEでは各サービスに対する賃金算出根拠は基本的に円換算ENVIROME報酬賃金算出方式という独自の形式を採用して公平に算出しております。
計算式と計算係数の関係は以下になります。

-円換算ENVIROME報酬賃金算出方式-
E(金額) = P(労力) * T(時間) * 期待値(Ex) * 技術(Tc) * 希少度(R) * 長期影響度(Im) * 環境負荷度(En)
※E(全体金額),T(時間), P(労力係数)10-100%, Ex(期待値係数)0-0.8, Tc(技術係数)100 – 100,000, R(希少度)1-10, In(長期影響度(年))1-1000(通常2程度)<知的財産評価等に変更可能>, En(環境負荷度) 0-5

相談例1:中規模ヘルスケア関連企業

P:労力:30%,T:相談及び調査等に係る時間:計80時間,Ex:事業期待値:0.2,Tc:技術係数:1,800 (内訳:通常IT+次世代医療+通常法律),R:希少度:3,Im:長期影響度:1.2,En:環境負荷度:0.7
E:2,177,280円 = P*T*Ex*Tc*R*Im*En

マイルストン形式、株式支払形式、チケット制(初期20時間分498,000円)による支払い

長期影響度が不確定な中小企業や新規事業の場合、特別にマイルストン形式や株式支払形式、チケット制(20時間分498,000円)にてご相談もお受けする場合があります。

相談例2:新規事業に関する相談(ベンチャー企業)

相談回数:継続相談月1-4回、都度1-3時間程度
相談内容:根幹技術やインフラ整備等に関するアドバイス等全般
金額等インセンティブ:月80,000円の顧問及び実践料

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MGENS:多因子遺伝情報に基づく管理栄養士による疾病予防食生活プランニングサポートについて

遺伝情報に基づく管理栄養士による疾病予防食生活プランニングサポート開始のご案内

 この度、ENVIROME株式会社は、2012年10月1日から、
戦略的ライフデザイン(SLD)の一環として、
管理栄養士による、遺伝情報に基づく管理栄養士による疾病予防食生活プランニングサポート開始します。

MGENS:多因子遺伝情報に基づく管理栄養士による疾病予防食生活プランニングサポート

正式名:
「多因子遺伝情報に基づく管理栄養士による疾病予防食生活プランニングサポート」
通称:MGENS(エムジェンス)
Multi Genome based Enviromic Nutrigenomics Support

生活習慣疾病、アンメットメディカルニーズ領域の栄養サポート

 このサービスは日本だけでなく世界中で近年増えている生活習慣疾病をはじめとした
アンメットメディカルニーズ領域に対する、環境子として個別的な遺伝子の解析に基づいた、
栄養面での改善を目的としています。

栄養サポート対象疾病

栄養サポート対象疾病は、
・がん(各領域)
・糖尿病
・リウマチ
・女性疾病
・骨粗しょう症
・高血圧
・高脂血症
・アレルギー性疾病各種
・他生活習慣疾病
となります。

管理栄養士による医療機関との連携

現在複数の医療機関との連携もしており、
その連携の拡大も図っていきます。

多因子遺伝情報に基づいた管理栄養士による食生活改善

 このサービスにより、私たちの遺伝情報を元にした生活習慣疾病、慢性疾病の予測・予防を
遺伝情報において知ることが出来る、代謝因子、神経関連因子、がん等の疾病に関わる因子に対して、
食生活から改善出来る基礎が出来たことになります。

担当管理栄養士に関して

 担当管理栄養士は、糖尿病、がん、精神疾患をはじめとした疾病に理解の深い、
医療領域において経験のある管理栄養士が担当を致します。

 これにより、既存のダイエット目的での簡易遺伝子診断によるサービスなどでは踏むこめなかった疾病の予防の領域に踏み込みます。

 これは世界で初の試みになります。

環境子と遺伝子を繋ぐ予防・予測に基づく栄養プログラム

以下にあげるような環境子と遺伝子を繋ぎ、遺伝情報による疾病予測に基づく栄養学的予防として日々の生活改善を強力にサポートする事が出来るようになります。
1.環境子として、身体の構成物質、代謝を支える日々の食事において栄養学的観点を踏まえた多因子による疾病予防
2.遺伝子として、先祖より蓄積されてきた情報を踏まえ先天的科学技術により遺伝学的観点を踏まえた多因子による疾病予測

次世代医療、産業に生活改善に対する想い

 わたしたちは、近代化、工業化などにより劇的に変化した生活環境の改善を先端技術である遺伝情報を元に行い、
既存の産業、医療、教育機関そして個人が健全に新しい健康領域に入っていけるようなサポートをしたいと考えております。

 暖かいご理解、お力添えに感謝すると共に、
 皆様のご健康をお祈り申し上げます。

2012年9月9日
ENVIROME株式会社
代表取締役社長兼CEO
丸山智久